Design

感情を動かす

デザイナーはアーティストではないけど、『人の感情を動かす仕事』という意味では共通している職業ではある。

いつ人の感情が動くのか、身を持って体験したことがないと人を感動させる仕掛けは作れない。

だから何かを好きになる、嫌いになるという素直な感情は常に持ち続けて、なぜ感動するのか?も常に問い続けれる人でありたい。

そのために私は旅に出るのだろうな、と思う。

旅に出ると、脳は学習モードになる。普段の生活にはルーティンがあり、脳はこの状態を予想通りだと処理し、省エネ運転になる。だけど旅に出るとルーティーンが壊れる。脳がフル回転する。この刺激が、脳にいいのだという。

ここまではよく聞く話で、私はもうひとつ、感情についても話したい。

私は脳が学習モードになると同時に、感情は荒波のように動き、そして繊細になるのもよく知っている。見たもの、聞いたもの、すべての体験が、子ども心が宿ったかのように素直に受け取ってしまうのだ。

普段の生活では動かない、いや、もしかしたら麻痺してしまっている、喜怒哀楽のすべてが動いていく。ここでやっと、『どうすれば人の感情が動くのか』を体験することができる。

感情は、言語化がむずかしいと度々思う。

言語化できない感覚は目に見えない。人にも伝わりづらい。でもそれをなるべく言語化して、言語化したものを『使いやすさ』なり『美しさ』なり、『人に伝えるものにする仕事』が、デザイナーやアーティストなのだと思う。